川口春奈&目黒蓮&夏帆パワー凄すぎやしませんか。
ドラマのsilentでは現実に近い表現ということもあり、「聴覚障がい」について知ってくれるきっかけになれば、理解も得やすくなって嬉しいです。

でも、聴覚障がい者全員が手話を使えるわけではないんだよなぁ
ドラマの影響で聴覚障がい者の言語(手話)に興味を持ってくれることは嬉しいのですが、個人差があることも知ってほしく執筆します。
聞こえなくなる=「手話をつかう」ではない
聴覚障害は「聞く」ことに障がいがあります。
健聴者と同じ扱いで、音や声で伝える全てを理解してくれというのは酷な話。
ドラマでは分かりやすく表現するためにも手話が第一言語の登場人物ばかり。
聴覚障がい者でも、補聴器をつけていて口話でコミュニケーションが成り立つ人もいます。
片耳だけの失聴者も。
口話でコミュニケーションが成り立つ場合、「見た目」だけで障害があることが伝わりにくいんですよね。
表現が難しいからドラマでは使われないと思っています。(※私の考えでです)

言葉を取得してからの中途難聴者の多くは、普通に会話ができてしまうがために「聞こえている」と誤解されやすく、難聴者自身が一人で悩みを抱え込むこともザラ。
内閣府の統計でも「聴覚障害者が手話を使えるとは限らず、中途失聴者の多くは手話ができない。」の問いに対し、81.6%が「はい」と回答。
(引用:内閣府/「障害のある当事者からのメッセージ(知ってほしいこと)」の集計結果)
この統計結果のように全く手話を使えない難聴者もおり、手話を学んでも意味がないと思われるかも知れません。
しかし手話が第一言語のろう者がいることは事実で、そうでないろう者もいます。
聞こえない=「手話」ではないことを知っておいてください。
声をかけたら聴覚障がい者だった!対応方法は?
話しかけた人に「耳が聞こえないんです」って言われたら

えっ!??
(…どうしたらいい!??)
こんな状態でどうしたらいいか焦っちゃいますよね。
中には「あ…そうなんだ。ごめんね!(なにが?)」と言い、立ち去った人も。

焦る気持ち分からんくもないけど、
去られるの普通に落ち込むからやめて(笑)
落ち着いてください!!今は便利な時代
①音声翻訳アプリ ②メモ画面 ③筆記 ④ジェスチャー

口話が可能なら「口元を見たら分かる」って教えてくれる人もいますが、読唇術が苦手なろう者もいます。
※マスクの場合は、筆者はお願いしにくいので筆記をお願いすることが多いです。

スマホがなかった時代はメモ帳とペンは必需品。
手のひらにも書いてもらったりもしてたなぁ。
当事者が伝えたい「誤解しないでほしい」こと
補聴器をつければ健聴者と同じくらい聞こえると誤解している人もいます。
補聴器をつければ多少の音が聞こえるからと「ちゃんと聞いてる?」って言われることも。
聞こえていない=聞いていないではありません。
聞き取れていないのです。
例えば「一緒に遊ぼう」と言われたら、「い」がはっきり聞き取れても所々曖昧になります。(※筆者の場合)

極端に言えば「いっ●ょにあ●ぼ●」。
この聞き取れた部分を「こうかな?」と予測変換かのように脳内変換して理解することも。
ただ、あくまでも予測なので、的外れな答えをすることもあります。
そういうときは「聞き取れなかったんだな」と汲み取って、もう一度教えてくれると助かります。
しつこくて申し訳ないですが、これだけは聴覚障害者のみんなが共通する考えなので何度でも言います。
聞こえ方は本当に
個人差がある
例えば後ろから「ねえねえ」と声をかけてくれた場合



- 聞こえていないため、そのまま歩いてしまう。
- 声や音がどこから聞こえているかは分からないけど、何かが聞こえた気がしてきょろきょろ見渡す。
- 後ろを振り向く
だいたい、この3パターンに分かれます。
①は本当に聞こえていない。これは無視したつもりはないのに誤解されてしまう。
②きょろきょろ見渡して気づくか、手を振ってくれたり、目が合っても合図がなければ自分に対して言ったわけではないと思って立ち去るかにも分かれます。
③声は小さいけど後ろから聞こえたことが分かる人もいます。
難聴者こまちの経験談
私の場合、幼児期後半から健聴者と生活していたのでコミュニケーションは口話です。
実家では “キュード”を使用していたので、特に困ることもありませんでした。
※キュード(キュードスピーチ)…口話に手指の動きを加えたコミュニケーション方法
「ゆっくり話してほしい」
「ハッキリ口元を動かしてほしい」
「顔を合わせて話してほしい」
これで円滑にコミュニケーションが取れますが、似た言葉は1回で理解できないこともあります。
(例)鍵、カニ、谷など母音と文字数
公共機関などでゆっくりお願い、って言うとたま~に

わ・か・り・ま・す・か?
って耳元で一字ごとにゆっくり、大きな声で話してくれる人もいます。
本当に親切に対応いただいてありがたいんですが…
正直・・・

老化で耳が遠くなったおばあちゃんちゃうんやで!(笑)
「ふつう」の速度が伝えにくいですが、幼児に話しかける感じでしょうか。
ことばを覚えはじめの子供にはゆっくり諭すように話すようなイメージです。
【おすすめ】手話の本
全日本ろうあ連盟からの出版!
豊富な手話イラストがたくさん載っています。筆者も持っていて欠かせません◎
DVDがついていて、真似やすいのがgood!
NHK出版!毎週の復習にも♪
親子で楽しく学ぶならこれ♪
まとめ:会話は気持ちが大切
- 手話はろう者の第一言語
- 手話を学ぶなら楽しく覚える
- 聴覚障がい者みんなが手話を使えるわけではない
- 相手にあったコミュニケーション手段で楽しく会話を
- 筆談より音声翻訳アプリが手軽
人間誰でも「話したい」っていう気持ちがあれば、伝え方なんて色々方法はあると思うんですよね。
英語を話せない私が海外に行くなら身振りやイラスト、地図などで伝えると思います。
それと一緒で、どうすれば相手に伝わるか、を考えたら自然と行動にできると思います^^
「会話はキモチ」
世の中!