※電話が可能な軽・中度や、クローズドで仕事を探しているくらいの聴覚障害者は、出来るうちに色々経験することをおすすめします。(いつ聴力が落ちるか分からないので、接客等が好きなら、チャレンジできる内はした方が良い経験になります。)
言わなくてもご自身で分かっていると思いますが、あえて言います。
電話対応が難しい聴覚障害者は、接客業や営業職など、人とコミュニケーションが重視される仕事は向きません。
営業職は電話でのやり取りも多いときもありますし、接客業では騒がしい場所だったり、いつお客さまに何を聞かれるか分かりませんよね。(臨機応変に対応できる力があるなら別ですが)
筆者自身、耳鳴りが始まった後、耳鳴りのせいで周りの声がかき消されてしまい、スムーズに聞き取ることが困難になりました。
打ち合わせ等でみんなの会話に入れないストレスがのしかかり、デザイナーの道を断った経験があります。
お客様とのコミュニケーションに行き違いがあった場合、自分にとっては小さな出来事だったとしても、会社にとっては大きい問題に発展することもあるからです。
また、「この人の声は聞きとりにくいな」「口元の動きが小さくて何て言ってるか分からない」という”分からない”ことにストレスがのしかかりやすくなります。
プライベートであれば分からないときがあっても、「ま、いっか」と流すときもあるのですが、仕事となるとそうはいきませんよね。
もちろん、現代では音声を文字変換するアプリやTeamsの字幕機能を使ったり等、本当にその道が好きで仕事にし続けたい気持ちがあれば色々方法はあるでしょう。
どちらにせよ、聞こえにくい・聞こえないハンデがあっても、自分らしく働ける職場に就けることが一番です。
そんな重度障害の筆者がおすすめする仕事について記します。
聴覚障害者の働き方|一般事務・技術系・クリエイティブ系
パソコンのスキルを伸ばせる「事務」
転職エージェントサイトに事務職種の求人は多いですが、「電話対応の配慮」がある求人はガクッと減ります。
だから、事務希望であればその分、パソコンスキルを上げるか、経験を積むしかありません。
と言っても、事務ってどのレベルなの?って感じですよね。
大手企業ほど「募集ポジションに求めるスキルに達しないため」とお断りが多かったです。
スキルチェック
- タイピング
- 書式設定
- 簡易グラフの作成
- 複合グラフの作成
- IF関数
- VLOOKUP
- ピポットテーブル
- マクロの記録/編集
※これら全てをこなさなければいけない、という訳ではありませんが、一つでもできることが多いに越したことはないです。
視覚的に業務を遂行できる「技術職(IT系・技術系など)」
技術系では基本的に目視で業務を遂行するため、自分で開発する理系タイプに向いています。

例えば…
✓SE(システムエンジニア)
✓プログラマー
✓機械・電子機器設計
✓CADオペレーター
などですね。
自分のセンスを活かせる「クリエイティブ系」
創造力豊かな人はクリエイティブ系の仕事もおすすめです。
絵を描くことが好きな方はイラストレーターとして活躍されている方もいます。

クリエイティブ系なら
✓デザイナー
✓編集・制作
✓ゲームクリエイター
東京の大手町駅に近い人必見!聴覚障害者専門の就労移行支援から始めるのもアリ
聴覚障害専門の就労移行支援事業所です。
費用は前年度の世帯収入状況によって変わります。
①無料 ②月額9,300円 ③月額37,200円
しかし、自己負担がある場合でも、お住まいの市区町村によっては助成金が出る可能性があります。
どうすればサービスを利用できるか、そういった不安に対してもアドバイスをくれるので、大手町駅に通える人は就労移行支援から始めて、自信をつけるのもいいでしょう。
【東京・千葉・埼玉】WEB制作スキルをつける就労移行支援サービス
Webデザインスクールでホームページ制作を学ぼうとすると、15万弱かかったりします。
就労移行支援で、現役のWebデザイナーから個別指導で学べるなんてスキルアップにも繋がります。
これは地方からしたら本当に羨ましい就労移行支援サービス。
筆者も参加したいくらいですが、場所が…。
スクールですが、聴覚障害者の利用に関しては下記の通りです。
聴覚に障害がある場合、利用はできますか?
atGPジョブトレ(よくある質問)より引用
動画教材の視聴はヘッドホンにて音声を聞きながら、視聴いただいております。字幕に対応しておらず、補聴器等で音声の聞き取りができない方は利用が難しい場合がございますので、体験通所の場面で実際に視聴いただき、通所をご判断ください。職員も筆談等、可能な範囲の配慮は行わせていただきますので、一度ご相談ください。
\定員があるため、早い者勝ち!/
【朗報】2022年夏|大阪の心斎橋にもIT・Web就労支援事業所がオープン!!

これは大阪の方にも嬉しい情報!!
\定員があるため、早い者勝ち!/
是非、Web制作スキルを身につけると、仕事がなくなっても、テレビやCMでも流れているココナラでロゴやバナーの仕事を請け負うこともできるようになります。

聴覚障害2級の筆者がこれまでに経験した業界6社
電話対応ができなくても、パソコンスキルがあれば自信を持っていいと思います。
なんせ、筆者はほぼ人柄で採用されたようなもんです。(※転職エージェントから評価を頂く際に聞いているので、自分で言ってるわけじゃないですよ。(笑))
- アパレル業界
- 化粧品業界
- アミューズメント業界
- 金融業界
- IT業界
- サービス業界

こんな感じで様々な業界を転々としています。w
こんな私でも雇ってくれる企業はあります。常に、前向き思考が取り柄です。(笑)
まとめ
電話対応が難しくなると、仕事の幅が狭まるのも悲しいですが、仕方ないですよね…。
でもこれは分かりきっていることですし、電話対応が要らない仕事で自分に合った職場が見つかるはずです。
様々な業界を転々した私でも雇ってくれるところがあるのは、障害について理解がある企業だからです。
それを自分一人で見つけるのは難しいので、最低でも下記2つの転職エージェントに登録して相談することがおすすめです。
転職エージェント利用についてはこちら
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